何が起きたか

中国商務部など9部門は共同でガイドラインを発表し、県域消費を喚起するため、消費チャネルの高度化と県内の商品・サービス供給の改善を目的とした18の施策を打ち出した。

農産物消費は、農家の所得増加と都市・農村住民の日常的なニーズを満たす両方の役割を果たすことから、県域消費拡大の重要な柱として位置付けられている。

県および郷鎮の消費が社会消費財小売総額に占める割合は着実に上昇しており、全体の消費拡大を牽引する重要な成長極となっている。

なぜ重要か

農産物は県域消費の基盤的な部分を占め、購入頻度が高く市場規模も大きいことから、住民生活の基本的な支えとなっている。

県の流通ネットワークを通じて高品質な特産農産物が都市市場に流れることで、農産物の付加価値が高まるとともに都市部の消費を農村に呼び込み、都市と農村の消費が相互作用する好循環が生まれる。

物流網の偏り、流通コストの高さ、遠隔地の村における低温流通(コールドチェーン)インフラの不足といったボトルネックの解消は、県域消費の潜在力を十分に引き出す上で重要である。

主なポイント

今回のガイドラインには、消費チャネルの高度化と供給改善に重点を置いた、県域消費を喚起する18の施策が盛り込まれている。

1月から7月にかけて、全国の農産物のオンライン小売売上高は前年同期比12.8%増となり、農村部の小売売上高の伸び率2.4%を大きく上回った。

農産物消費は、従来型の市場から、文化・観光・スポーツ・科学技術・無形文化遺産といった新たな消費シーンへとシフトしつつある。

今後の注目点

県・鎮・村の商業ネットワークを整備し、物流を遠隔地の村まで延伸する施策の実施状況。これにより流通コストの削減と効率の向上を目指す。

地域公共ブランドや品質に応じた価格形成メカニズムなど、農産物のブランド構築の進展。農家の所得と製品価値の向上につなげる狙いがある。

農業と観光、体験学習(スタディツアー)、eコマースを融合させた新たな消費シーンの開発。これにより農産物消費の成長の裾野がさらに広がる可能性がある。

出典