何が起きたか
国家統計局によると、8月の中国の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇し、7月の0.1%低下から反転した。一方、生産者物価指数(PPI)は前月比0.4%上昇し、前月の0.7%下落から転じた。
前年同月比では、CPIは0.8%上昇し、7月から0.3ポイント上昇した。これは主にエネルギー価格の上昇幅の拡大によるもので、同価格は0.6%から4.1%へと上昇した。PPIは前年同月比3.8%上昇し、こちらも0.3ポイント上昇した。
寄与要因としては、国際的な原油および非鉄金属価格の上昇、季節的な食品価格の上昇、そして計算能力(コンピューティングパワー)への需要増加が挙げられ、これによって携帯電話、タブレット、データストレージ機器の価格がそれぞれ2.3%、2.1%、2.1%上昇した。
なぜ重要か
CPIとPPIがともに前月比で上昇したことは、消費者物価と工業製品価格の二重の回復を示しており、これはマクロ経済政策が十分な流動性を維持し、逆循環的な調整を強化するうえで好ましい環境をもたらす可能性がある。
専門家は、豚肉サイクルが底を打ち、祝祭シーズンがサービス消費を押し上げるなか、物価動向は構造的な回復を続ける可能性が高いと指摘している。ただし、比較基準の上昇と下流需要の鈍化により、第4四半期にはPPIの上昇幅が緩やかになる可能性がある。
主な事実
8月のCPIは前月比0.4%上昇し、7月の0.1%低下から反転した。前年同月比では0.8%上昇し、0.3ポイント上昇した。
8月のPPIは前月比0.4%上昇し、7月の0.7%下落から転じた。前年同月比では3.8%上昇し、0.3ポイント上昇した。
8月のエネルギー価格は前年同月比4.1%上昇し、7月の0.6%から拡大し、CPIの上昇に約0.28ポイント寄与した。
ガソリン価格は、国際原油価格の動きにより、7月の10.7%下落から8月には7.2%上昇へと転じた。
石炭採掘・洗浄価格は前年同月比26.6%上昇し、非鉄金属の製錬・圧延は20.8%上昇した。
次に注目すべき点
今後数か月における、国際商品価格の変動、とりわけ原油と金属が国内物価に与える影響に注目したい。
AIが牽引する電子機器やハイテク製品への需要が、工業部門の価格上昇を引き続き支えるかどうかを注視する。
専門家が予測するように、比較基準の上昇と下流の回復の鈍化により、第4四半期にPPIの前年同月比の伸びが緩やかになるかどうかを観察する。
