何が起きたのか
9月5日、中国物流購買連合会(中国物流与采购联合会)が発表したデータによると、8月の中国物流業界景況感指数は50.9%となり、前月比0.5ポイント上昇した。
業務量、新規受注、在庫回転、資金回転、設備稼働率、物流サービス価格、雇用、業務活動見通しなど、大半のサブ指数が前月比で改善した。業務量指数と新規受注指数は、いずれも数カ月連続で拡大領域にとどまっている。
地域別では、東部、中部、西部のいずれも業務量指数が上昇し、全域で伸びが見られた。業種別では、鉄道、道路、航空、郵便速達、複合一貫輸送のいずれも拡大を維持し、電気機械、医薬品、自動車、電子機器などの分野で物流需要が伸びた。個人消費関連の物流は、夏の消費喚起策や新学期需要、買い替え促進策に支えられ、スマート学習機器や文化関連商品のEC受注は前月比で10%超の増加となった。
なぜ重要なのか
業務量指数と新規受注指数の拡大が持続していることは、市場の勢いと先行き期待が安定・改善しつつあることを示しており、今後の経済活動にとって好材料となる。
地域間でバランスの取れた伸びが見られ、地域をまたいだ連携が強まっていることは、サプライチェーン全体の連携が改善していることを示唆し、物流ネットワークのレジリエンス向上につながる可能性がある。
17項目の重点タスクを盛り込んだ物流ネットワーク構築計画が今後実施されることで、物流需要全体を押し上げ、需給環境を改善し、中長期的な成長メカニズムの醸成につながることが見込まれる。
主な事実
8月の物流業界景況感指数は50.9%で、7月比0.5ポイント上昇した。
業務量指数は4カ月連続で拡大を続けており、新規受注指数は6カ月連続で上昇している。
業務活動見通し指数は54.4%に達し、前月比1.6ポイント上昇した。
物流業界の固定資産投資完成指数は53.7%で、引き続き拡大領域にある。
今後の注目点
物流ネットワーク構築計画の政策措置が効果を発揮し始める中、今後数カ月にわたって物流業界が拡大の勢いを維持できるかどうかが注目される。
8月に大きく伸びたスマート学習機器や文化関連商品などEC分野を中心に、個人消費関連の物流需要の動向を注視する必要がある。
地域別・業種別の実績についても、バランスの取れた回復が続くか、また鉄道や航空輸送といった主要業種が成長を持続できるかを見極める必要がある。
