何が起きたか
ETF分野では商品の「変身記」が繰り広げられている。既存の店頭インデックスファンドが集中的にETF联接基金(フィーダーファンド)へと変更され、店頭の資金を自社の取引所内ETFへと誘導している。一部のETF联接基金はインデックス強化ファンド(指数増強ファンド)への転換を目指しており、また一部のETFは取引所内にとどまりつつ、より適切な対象指数へと切り替えている。
9月8日、万家中証800紅利低波動指数基金が万家中証800紅利低波動ETF联接基金へと変更された。8月には、嘉実中証医療指数発起式が嘉実中証医療ETF発起联接へ、天弘中証人工智能主題指数発起式が天弘中証人工智能主題ETF発起式联接へと転換されるなどした。
国泰基金の関係者によると、ファンド会社が店頭ファンドを取引所内ETFの联接基金へ転換する際の中核的な前提は、同社傘下に同一の対象指数を追跡するETFがすでに存在していること、そして転換が元のファンド受益者の利益に対して「実質的な不利益をもたらさない」ことだという。一部の店頭インデックスファンドは、設立当初からファンド契約の中に「布石」を打っており、将来同社が同一指数を追跡するETFを打ち出した場合、ファンドマネジャーがそれを当該ETFの联接基金へ転換する権限を持つと定めている。
なぜ重要か
店頭インデックスファンドがETF联接基金へ転換されると、その規模分が取引所内ETFに流動性を提供できる。联接基金は基金資産の90%を下回らない割合を対象ETFに直接投資する必要があり、これは店頭での申込をETFへと引き込んで規模と流動性を厚くすることに等しい。同時に銀行や第三者プラットフォームなどの店頭申込チャネルも維持され、株式口座を持たない投資家が取引所内ETFへ間接的に投資しやすくなる。
4.8万亿元というETFの規模を背景に、「強者はますます強くなる」というマタイ効果が際立っている。国内のETF規模で上位3社のファンド会社の地位は盤石で、上位10社が市場の80%を独占しており、各種の機関はそれぞれの強みに基づいて異なる発展の道筋を模索している。
中小型のファンド会社にとって、純粋なインデックス商品からインデックス強化(指数増強)商品への転換の魅力は明白だ。指数増強ファンドは1年前後の期間で超過収益を出しさえすれば、販売チャネルや投資家の目に留まる可能性があり、一部の会社は差別化競争のために店頭の指数増強商品を優先的に展開する。
主な事実
9月8日、万家中証800紅利低波動指数基金が万家中証800紅利低波動ETF联接基金へと変更された。
8月には、嘉実中証医療指数発起式が嘉実中証医療ETF発起联接へ、天弘中証人工智能主題指数発起式が天弘中証人工智能主題ETF発起式联接へと転換された。
联接基金は基金資産の90%を下回らない割合を対象ETFに直接投資する必要がある。
諾安中証500指数増強の前身は諾安中証500 ETFの联接基金であり、当該ETFの清算前に、同社は受益者総会を開催し、联接基金を店頭のインデックス強化ファンドへ転換する決議を可決した。
あるファンド会社傘下の中小企業300 ETFが国証2000 ETFへと転換され、対象指数を中小企業300指数から国証2000指数へと変更した。
国内のETF規模で上位3社のファンド会社の地位は盤石であり、上位10社が市場の80%を独占している。
今後の注目点
中小型のファンド会社が店頭の指数増強などの差別化された道筋を通じて突破口を開けるかどうか、また指数増強商品が約1年の期間で超過収益を出し、販売チャネルや投資家に認められるかどうか。
ETFの合併や転換には、審査・認可を経て受益者総会を開催し、投資家や販売チャネルと意思疎通を図る必要がある。規模が大きく顧客数も多い商品にとって、受益者総会を組織しコンプライアンスにかなった有効な投票を行う難易度は新規発行商品に劣らず、今後の転換事例が進むペースが注目に値する。
業界関係者は、ETF発展の最終的な姿はおそらく「巨大企業が規模を主導し、中小企業は差別化によって生き残る」という構図になるとみている。細分化された分野で先行して地位を押さえる能力が、非トップ企業にとって数少ない突破の道となる。アクティブETFや、将来的に登場する可能性のあるカバードコール・オプションETF(備兌期権ETF)も、業界構図に新たな変化をもたらす可能性がある。
