何が起きたか
9月4日に広州で開催されたイベントで発表された数字によると、広東省のコアAI産業規模は3000億元を突破した。このイベントは第21回中国国際中小企業博覧会の一環として、広東省工業和信息化庁と広東省通信管理局が共催した。
広東省は中小企業を製造業のデジタル変革の主力と位置づけ、単発の個別実証から連鎖的な変革モデルへと移行させてきた。これまでに同省は5Gスマート工場を含む400以上の「灯台」型ベンチマークプロジェクトを構築し、40業種にわたる5000社超の中小企業にデジタル連鎖変革を推進させ、55000社以上の規模以上工業企業がデジタルアップグレードに着手する後押しをしてきた。
同省はまた、AIを活用して中小企業の品質・効率向上も支援している。産業向け大規模モデルを育成し、10の重点産業応用シナリオを公表したほか、「1+1+N」のフィジカルAI(embodied intelligence)訓練場を構築し、コンシューマー向けモバイル端末を対象とする国家級AIアプリケーション実証拠点の整備も進めている。加えて、広東省はこれまでに国家級スマート工場22カ所、省級スマート工場383カ所を育成してきた。イベントでは都市パイロットの長期メカニズムに関する成果リストも公表され、製造業デジタル変革公共サービスプラットフォーム2.0が始動したほか、AIアプリケーション、スマート端末の体験展示、デジタル変革の成果も紹介された。
なぜ重要か
この規模を示す数字は、AIが広東省においてすでに一大産業となったことを示す一方、連鎖的な変革モデルは、デジタル化が一部の実証プロジェクトにとどまらず、サプライチェーン全体に広がりつつあることを示している。
55000社を超える工業企業がすでに参画し、フィジカルAI訓練場やアプリケーション実証拠点といったAI特化型インフラが形を成しつつある中、広東省は製造業の中小企業をAIによってアップグレードするための実践的な道筋を提示している。
重要な事実
広東省のコアAI産業規模は3000億元を突破した。
広東省は5Gスマート工場を含む400以上の「灯台」型ベンチマークプロジェクトを構築しており、その数は全国トップクラスに位置する。
40業種にわたる5000社超の中小企業がデジタル連鎖変革を実施し、55000社以上の規模以上工業企業のデジタル化推進につながった。
今後の注目点
広東省が連鎖的な変革の手法をより多くの業種に拡大するか、また新たな公共サービスプラットフォーム2.0が中小企業のデジタル導入をどう加速させるか。
コンシューマー向けモバイル端末を対象とする国家級AIアプリケーション実証拠点が、中小企業向けの実用的なAI製品・サービスへとどう結実していくか。
AIによるエンパワーメントが重点分野に広がる中、国家級・省級スマート工場の数がさらに増加していくかどうか。
