何が起きたか
最近、尼索科、千分一、德耐尔など複数のIPO申請企業が相次いで第3回照会に入り、一部の企業は回答を終えて間もなく申請の取り下げを選択した。報道によれば、この「入るものもあれば出るものもある」という構図は、発行審査部門が発行・上場の入り口を厳しく管理し、上場企業の質を高めようとする方針を引き続き示すものだという。
記者が照会状を整理したところ、照会は通常の財務データの検証にとどまらず、事業の実態や継続的な経営能力に対する多面的な追及にまで及んでおり、業績の持続可能性と経営の適正性が高頻度の「必答問題」となっていることが分かった。
報道によれば、今年に入ってからA株のIPO市場は常態化した発行の傾向を維持し、発行件数と資金調達総額がともに増加、審査中の待機案件も拡大を続けているが、それは企業のIPOへの道が容易になったことを意味するわけではないという。
なぜ重要か
照会の重点から見ると、規制当局が関心を寄せているのは当期の財務数値だけではなく、企業の現在の好業績が短期的な結果にすぎないのか、それとも健全で再現可能かつ持続可能な経営の上に成り立っているのかという点である。これは、申請企業が成長のロジック、顧客構成、経営の適正性についてより十分な説明を求められることを意味する。
一部の企業が第3回照会への回答後まもなく申請を取り下げたことは、繰り返し追及される基礎的な問題が実質的な障害となり得ることを示している。上場を目指す企業にとっては、照会の回数以上に、問題そのものの性質のほうがより重視に値するのかもしれない。
主な事実
尼索科、千分一、德耐尔など複数のIPO申請企業が相次いで第3回照会に入り、一部の企業は回答を終えて間もなく申請の取り下げを選択した。
千分一は、第3回照会への回答からわずか19天で上場申請の取り下げを選択した。
尼索科は2023年から2025年にかけて、営業収入が4.83亿元から7.99亿元に増加した一方、親会社株主に帰属する純利益は1.34亿元から1.12亿元に減少し、主力事業の売上総利益率は42.82%から26.69%に低下した。
恒翼能は2023年から2025年にかけて、上位5社の顧客に対する売上高が営業収入に占める割合がそれぞれ96.24%、94.62%、95.53%だった。
北方实验は、売掛金の残高が2.17亿元から3.97亿元に増加し、営業収入に占める割合が66.12%から97.83%に上昇、延滞比率はそれぞれ30.60%、38.28%、45.21%だった。
今後の注目点
今後、第3回照会に入る企業が同様に取り下げを選択するかどうか、また照会状で繰り返し登場する収入の真実性、顧客への依存、継続的な経営能力、内部統制の欠陥といった基礎的な問題が、より多くの企業によって上場プロセスの重要な変数とみなされるかどうかが注目される。
調達資金の投資案件と既存事業との整合性、売掛金の回収リスクといった方向について、取引所の追及の強度が続くかどうかは、IPOを目指す企業の申請ペースや資料準備の重点に影響を与えるだろう。
