何が起きたか
新東方教育科技集団(New Oriental Education & Technology Group)の兪敏洪(Yu Minhong)会長は、成都で開催された2026年博鰲亜洲論壇(Yabuli Forum)夏季年次総会の開幕講演に登壇した。今年のテーマは「企業イノベーションとサイクルを超えて(Enterprise Innovation and Cycle Crossing)」だった。
兪氏は、東方甄選(East Buy)は単なるEコマース企業やライブ配信インフルエンサー企業だったことは一度もなく、自社ブランド商品を軸とした「商品会社」であると述べた。もしEコマースやライブ配信事業だけであったなら、今日まで存続していなかっただろうと主張した。
約40年に及ぶ事業経験を踏まえ、兪氏は価格競争と安価な商品には長期的な成功はないと語った。その代わり、たとえ価格が高くなったとしても、企業は競合他社より明らかに優れた商品を作るべきだと述べた。
なぜ重要か
兪氏の発言は、東方甄選をライブコマースの波から一線を画す存在として位置づけようとする試みを反映しており、その競争力の源泉を低価格やインフルエンサーの集客力ではなく、商品の品質と消費者の信頼に置くものだ。
彼の「信頼の前倒し」という考え方は、購入前に顧客の信頼を獲得することで、消費者側の選択コストと企業側の販売コストの双方を下げられる可能性を示唆しており、食品や日用品分野において持続可能なモデルとなり得る。
東方甄選の最新の年次数値によれば、自社ブランド商品が総GMVの半分以上を占めており、これは商品主導の戦略が同社の業績報告においていかに中心的な位置を占めるようになったかを浮き彫りにしている。
重要な事実
兪敏洪氏は、東方甄選はEコマース企業でもライブ配信インフルエンサー企業でもなく、自社ブランド商品を中心とした商品会社であると述べた。
兪氏は、約40年にわたる事業実践を経て、価格競争と安価な商品には長期的な展望がないことを見出したと語った。
兪氏によれば、東方甄選の検査・品質管理コストは、創業1年目と2年目において同社の利益を上回っていたという。
2026年5月31日に終了した会計年度において、東方甄選は自社ブランド商品のGMVが54億元(5.4 billion yuan)、総GMVの約52.6%であったと発表した。
今後の注目点
ライブコマース分野での競争が激化する中、東方甄選が商品の品質と信頼構築を通じた差別化を維持できるかどうか。
同社の「商品・ライブ配信・アプリ会員」の三位一体モデルがどのように進化するか、特に顧客の維持と自社ブランド商品の成長を支える上で会員制プラットフォームが果たす役割。
