何が起きたか
ST文峰は9月7日、徐翔・徐長江による証券市場操縦をめぐる責任紛争事件について、江蘇省高級人民法院の第二審判決を受け取ったと公告した。そのうち11件については上訴を棄却し原判決を維持、徐翔と徐長江は58名の投資家に859.78万元を賠償し、同社は連帯責任を負う。また別の2件については第一審判決を取り消し、徐翔個人が賠償責任を負うと改判され、同社に対する訴訟請求はすべて棄却された。
同社は、今回の第二審判決の賠償金額は2025年度にすでに計上した引当金(予定負債)4136.37万元を超えていないため、当期損益には影響を及ぼさないとしている。現時点までに、南京市中級人民法院には計1017名の投資家からの提訴が寄せられており、そのうち1015名の投資家については損失が約8674.39万元と試算され、別の2名の投資家は14.83万元の損失を主張しているが試算は行われていない。
なぜ重要か
本件は著名人である徐翔が関与しており、その市場操縦行為はかつて広く注目を集めた。今回の第二審での一部改判は、徐翔個人の責任と同社の連帯責任を区別しており、同種の事件における責任認定に参考となる意義を持つ可能性がある。
ST文峰は当該事件の当事会社として、その賠償責任の範囲の変化が会社の財務や株主の利益に直接影響する。同社はすでに引当金を計上しており、訴訟リスクに一定の備えをしていることを示しているが、今後も多数の事件が処理待ちであり、結果には不確実性が残る。
主な事実
11件は原判決が維持され、徐翔・徐長江は58名の投資家に859.78万元を賠償し、同社は連帯責任を負う。
2件は改判により徐翔個人が賠償責任を負うこととなり、同社に対する訴訟請求はすべて棄却された。
現時点までに、南京市中級人民法院には計1017名の投資家からの提訴が寄せられ、そのうち1015名の投資家の損失は約8674.39万元と試算されている。
同社はすでに引当金4136.37万元を計上しており、今回の判決金額はこの金額を超えていない。
次に注目すべきこと
残る事件の今後の審理結果、特にまだ効力が発生していない第一審判決や、受理済みで未判決の事件は、同社の賠償責任にさらに影響を及ぼす可能性がある。
同社が引き続き上訴するかどうか、また徐翔・徐長江の実際の支払い能力が、同社が最終的に負担すべき執行金額を決定づける。
