何が起きたか
米国上場のビットコインマイニング企業は、希少な電力や大規模データセンターキャンパスの資源をAIコンピューティングインフラへ振り向ける動きを加速させており、マイニングを米国に集中させようとするトランプ政権の取り組みを弱めている。
ビットコインの時価総額は2025年10月のピークから約$1 trillion減少しており、マイニングの採算が圧迫される中、マイナーはAIへの転換を迫られている。
主要な取引には、Hut 8が合計704 MWのIT容量にのぼる15年間のAIリース契約2件を基本契約額$19.6 billionで締結したこと、そしてTeraWulfがAnthropicと、約401 MWのIT負荷を対象とする20年間のリース契約を基本収益見込み約$19 billionで締結したことが含まれる。
なぜ重要か
この転換は、AIの急増する電力需要が限られた電力資源をめぐってビットコインマイニングと競合し、米国の暗号資産マイニング業界を塗り替えているという、より大きな潮流を反映している。
電力へのアクセスとデータセンター能力を確保しているマイナーは、エネルギー資産を新たな収益源へ転換する上でより有利な立場にあるが、成功は長期リース収入が転換コストと引き渡しリスクを賄えるかどうかにかかっている。
この移行は、米国のマイニングシェアが低下し、活動がアジアやロシアへ移る中で、トランプ氏の「Made in America(米国製造)」のビットコインマイニング構想を揺るがしている。
主な事実
ビットコインの時価総額は2025年10月のピークから約$1 trillion減少している。
Foundry USAのビットコインネットワークのハッシュレートに占めるシェアは、3分の1超から26%へ低下した。
Hut 8は、合計704 MWのIT容量にのぼる15年間のAIリース契約2件を、基本契約額$19.6 billionで締結した。
TeraWulfはAnthropicと、約401 MWのIT負荷を対象とする20年間のリース契約を、基本収益見込み約$19 billionで締結した。
米国上場のマイニング企業は、今年末までに収益の大半をAIから得るようになると見込まれている。
今後の注目点
長期のAIリース契約が、電力の冗長化、液冷、ネットワークのアップグレードを含む、高密度AIコンピューティング向けにマイニング施設を改修するコストを賄えるかどうか。
大統領令やFERCの要件といった規制政策が、データセンターおよび電力インフラの整備スピードにどのように影響するか。
米国のマイニングシェアが低下する傾向が続くのか、そしてハードウェアメーカーがさらにAIへ転換するのかどうか。
