何が起きたか

国家統計局が公表したデータによると、8月の全国の一定規模以上工業付加価値額は前年同月比5.2%増となり、前月より0.7ポイント加速し、前月比では0.54%増加した。1~8月の一定規模以上工業付加価値額は前年同期比5.3%増だった。

3大分類で見ると、8月の鉱業付加価値額は前年同月比1.4%減、製造業は6.1%増、電力・熱力・ガスおよび水の生産・供給業は4.9%増だった。設備製造業とハイテク製造業はより速い伸びを示し、前年同月比でそれぞれ12.1%増と16.7%増だった。

製品別に見ると、8月のリチウムイオン電池、産業用ロボット、3Dプリンター設備の生産量は前年同月比でそれぞれ57.2%増、34.6%増、29.9%増だった。8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8%、企業の生産経営活動予測指数は53.8%だった。

なぜ重要か

工業付加価値額の伸び率が前月より加速し、かつ設備製造業とハイテク製造業が工業全体を明らかに上回っていることは、新たな成長エネルギーに関連する業種が工業生産を支える役割を強めていることを示している。

製品生産量で見ると、リチウムイオン電池、産業用ロボット、3Dプリンター設備などの製品の伸び率が際立っており、この種のデータは製造業の高度化や新興産業の拡大ペースを観察するためによく用いられる。

製造業PMIは依然として好不況の分かれ目である50%を下回っている一方、企業の生産経営活動予測指数は50%を上回っており、両者の組み合わせは足元の景況感と将来の予測との間に一定の温度差があることを示している。

主な事実

8月の全国の一定規模以上工業付加価値額は前年同月比5.2%増で、前月より0.7ポイント加速し、前月比0.54%増だった。

8月の設備製造業付加価値額は前年同月比12.1%増、ハイテク製造業付加価値額は16.7%増だった。

8月のリチウムイオン電池、産業用ロボット、3Dプリンター設備の生産量は前年同月比でそれぞれ57.2%増、34.6%増、29.9%増だった。

1~8月の全国の一定規模以上工業付加価値額は前年同期比5.3%増だった。

8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8%、企業の生産経営活動予測指数は53.8%だった。

今後の注目点

今後の各月で工業付加価値額の伸び率が加速の勢いを続けられるか、とりわけ設備製造業とハイテク製造業が工業全体に対して先行する幅を維持できるかどうかが注目される。

製造業PMIが好不況の分かれ目を上回る水準まで回復できるか、そして企業の生産経営活動予測指数の動向は、景況感と予測の整合度合いを映し出すことになる。

リチウムイオン電池、産業用ロボット、3Dプリンター設備など高い伸びを示す製品の生産量の今後の変化は、新たな成長エネルギー業種の拡大の持続性を観察する手がかりとなり得る。

出典