何が起きたか
国家市場監督管理総局が公表した《2026年8月31日から9月6日までの無条件承認の事業者集中案件リスト》によると、寧徳時代新能源科技股份有限公司(CATL)による重慶耀寧新能源科技有限公司の株式取得案が掲載されており、審査完了日は9月3日、集中に参加した事業者はCATLと極氪汽車(上海)有限公司であった。
9月16日、吉利側はこれについて、耀寧は新設工場であり、外部が耀寧の件をもって吉利が電池を自社研究しなくなった、あるいは自社研究を放棄したと誤解すべきではないと回答した。吉利は、関連する協力は外部の優れた電池生産企業との戦略的協力の一部にすぎず、自社研究の放棄や自社研究比率の引き下げを意味するものではないとし、これは吉利全体の電池戦略における一つの小さな動きにすぎないと述べた。
ネット上で流布している「85億元」の投資説について、吉利側は明確に否定し、そもそも85億元という話は存在せず、この数字がどこから来たのかも分からないとした。また、土地価格などの要因を含めた総合的な評価かもしれないと推測しつつ、それを投資総額として報道するのは重大な誤りだとした。
なぜ重要か
今回の回答は、電池供給で外部の協力先を取り入れることと、自動車メーカーが自社研究を堅持することは必ずしも矛盾しないことを示している。吉利は今回の株式取引を、技術路線の転換ではなくサプライチェーン展開の補完として位置づけようとしている。
吉利が「85億元」という投資総額を否定したことは、取引規模に対する市場の解釈が実際の開示情報を超えている可能性を示しており、公式データがない中で流布する数字には慎重に向き合うべきことを外部に注意喚起している。
主要なポイント
CATLによる重慶耀寧新能源科技有限公司の株式取得案は、国家市場監督管理総局が公表した無条件承認の事業者集中案件リストに掲載されており、審査完了日は9月3日である。
この案件で集中に参加した事業者はCATLと極氪汽車(上海)有限公司である。
吉利側は、耀寧は新設工場であり、関連する協力は吉利と外部の優れた電池生産企業との戦略的協力の一部にすぎないと述べた。
吉利側は「85億元」という投資総額の説を否定した。
吉利側は、同社が電池の自社研究という中核的な位置づけを引き続き堅持するとともに、合弁や外部調達などの方法でサプライチェーンの安全を確保すると強調した。
今後の注目点
吉利が今後、今回の重慶耀寧の株式取引の具体的な金額や持株の取り決めを開示し、取引規模に対する外部の憶測を払拭するかどうか。
吉利における電池の自社研究と合弁・外部調達の間の比率が今後どのように推移するか、そしてこの戦略が同社の電池サプライチェーンに及ぼす実際の影響。
