何が起きたか
金曜日(9月11日)、デル・テクノロジーズの株価は11.98%上昇して567.29ドルで引け、今週水曜日に付けたばかりの過去最高値を更新した。年初来では同株は累計354.78%上昇しており、S&P500指数構成銘柄の中で第3位となっている。これはSanDisk(+588.07%)とModerna(+388.20%)に次ぐもので、同期間のS&P500指数の上昇率は11.85%だった。
木曜日、カナダロイヤル銀行キャピタル・マーケッツ(RBC Capital Markets)は調査レポートを公表し、デル・テクノロジーズについて新規に調査を開始して「アウトパフォーム(跑赢大盘)」の評価を付与し、目標株価を640ドルとした。アナリストのDavid Paige氏はレポートの中で、現時点で減速の兆しがない状況下、デルは依然として有利な立場にあり、長年続くAIインフラ支出のサイクルから恩恵を受ける見込みだと述べた。
RBCは、デルの現在のサーバー受注残の規模が950億ドルに達しており、これらの注文はまだ納品が始まっていないと指摘した。同社の第2四半期のAIサーバー売上高は約164億ドルだった。デルが今月初めに公表した第2四半期の業績は市場予想を上回り、今会計年度の通期売上高予想を1920億ドルへ上方修正した。これは通期の売上高が前年比で約70%増加することを意味する。経営陣は決算説明会で投資家に対し、メモリなどのパソコン部品のコスト上昇を受けて製品価格を引き上げていると語り、これも業績ガイダンス上方修正の理由の一つだとした。
なぜ重要か
デルは老舗のPCメーカーから、NVIDIAのサーバーおよび関連機器の主要サプライヤーの一つへと転換を遂げた。クラウドコンピューティング企業や事業会社は、人工知能インフラの需要を満たすためこれらの機器の調達を競い合っている。この転換により同社の株価はパフォーマンスで大盤(市場全体)を大きく上回り、今回のAI投資ブームの受益者の一つとなった。
RBCは、デルが企業のAIインフラ構築における「ワンストップ・サプライヤー」になり得ると見ている。アナリストのPaige氏は、デルの一流のサプライチェーンが同社の競争上の堀(moat)を形成しており、供給が混乱する時期にはこの強みがデルを際立たせると記した。供給の変動や供給制約が強まるにつれ、顧客はますますデルに依存するようになり、供給が不安定な時期に「軍心を安定させる(稳定军心)」役割を果たすことを期待しているという。
デルはNVIDIAのGrace Blackwell NVL72ラック型システムの出荷を最も早く開始したメーカーの一つであり、これはNVIDIAとの緊密な関係およびNVIDIA製GPUの供給を確保する能力を際立たせている。NVIDIA製GPUを用いた製品に加え、デルのストレージ機器などの製品もAI需要の拡大から恩恵を受けており、直近の四半期ではストレージ事業の売上高が26%増加した。デルはCoreWeaveなどの「ニュークラウド」企業向けにも製品を提供している。
主要な事実
デル・テクノロジーズの株価は金曜日に11.98%上昇して567.29ドルで引け、水曜日に付けたばかりの過去最高値を更新した。
年初来でデル・テクノロジーズは累計354.78%上昇し、S&P500構成銘柄の中で第3位となった。これはSanDisk(+588.07%)とModerna(+388.20%)に次ぐもので、同期間のS&P500指数は累計11.85%上昇した。
RBC Capital Marketsはデル・テクノロジーズについて新規に調査を開始し、「アウトパフォーム」の評価を付与、目標株価は640ドルとした。
RBCは、デルのサーバー受注残の規模が950億ドルに達しており、まだ納品が始まっていないと述べた。第2四半期のAIサーバー売上高は約164億ドルだった。
デルは今会計年度の通期売上高予想を1920億ドルへ上方修正した。これは通期売上高が前年比で約70%増加することを意味する。
デルの直近の四半期のストレージ事業売上高は26%増加した。
次に注視すべき点
デルの950億ドルのサーバー受注残が順調に納品できるかどうかは、今後の売上計上のペースに直接影響する。部品コストの上昇に伴う値上げ措置が需要と利益率に及ぼす影響も注目に値する。
RBCが示した640ドルの目標株価と現在の株価との間の余地、および今後ほかの投資銀行が追随して評価を調整するかどうかが、株価の短期的な変動の触媒となる可能性がある。
デルとNVIDIAの供給関係、Grace Blackwell NVL72ラック型システムの出荷進捗、そしてCoreWeaveなどの「ニュークラウド」企業向け供給の状況は、いずれもAIインフラ支出サイクルにおける同社の地位を見極める重要な手がかりである。
