何が起きたか
潤建股份のToken事業群常務副総裁である黄海江氏は、『中国経営報』の単独インタビューに応じ、AI産業の競争の核心が「どれだけのコンピューティングパワーを保有しているか」から、「どれだけ高い効率、コスト、品質でAI能力を提供できるか」へと徐々に移りつつあるとの見方を示した。
黄海江氏は、過去のコンピューティングパワー基盤の構築はGPU、サーバー、ラックなどの物理リソースを中心としており、顧客が購入していたのは本質的にコンピューティングパワーというリソースだったと述べた。大規模モデルの規模的な応用段階に入ると、企業が本当に必要とするのは、業務の運用を支えられるモデル能力とAIサービスだという。
潤建股份は「Tokenを核とし、グリーンコンピューティングを協調させ、あらゆる産業をスマートに維持する」(Token為核、緑算協同、智維百業)を掲げ、Tokenを統一的な計量単位として、複雑なコンピューティングパワー、モデル、推論サービスを、計量・スケジューリング・決済が可能な標準化されたサービスとしてパッケージ化し、企業が水や電気のようにコンピューティングパワーを必要に応じて使えるようにしている。
なぜ重要か
黄海江氏が挙げた三つの産業の転換点――大規模モデルが訓練競争から規模的な推論・応用へと移行すること、企業の関心が「AIがあるかどうか」からAIの投入対効果へと移ること、Agentなどの応用によってAIの呼び出しが低頻度で試験的な需要から高頻度で持続的な需要へと移ること――は、AI基盤の能力を測る基準が変化する可能性を意味している。
この見方が成り立つなら、今後はGPUの数だけでなく、単位エネルギーあたりどれだけの高品質なTokenを提供できるか、単位Tokenあたりのコストはいくらか、そしてこれらのTokenが企業の生産性に転換できるかどうかが、より注目される指標になる可能性がある。
潤建股份が従来のコンピューティングパワー賃貸モデルではなくTokenを核心に据えていることは、一部の産業参加者がリソース供給者から能力提供者へと転換しようとしていることを反映している。この路線が、通信事業者、クラウド事業者、IDC事業者などの競合の布陣の中で差別化を形成できるかどうかは、なお観察が必要だ。
主な事実
黄海江氏は潤建股份(002929.SZ)のToken事業群常務副総裁である。
潤建股份傘下の五象雲谷の現在のToken生産能力は約2000億Token/時間で、中期計画の目標は20000億Token/時間への引き上げである。
潤建股份は、Token工場、コンピューティングパワー供給、モデルプラットフォーム、業種向けインテリジェントエージェント、およびAI FDE提供をカバーするフルスタックのTokenサービス体系を形成している。
潤建股份はASEAN市場で500を超えるローカライズプロジェクトを実現し、80余りのデータセンターおよびコンピューティングセンターのプロジェクトを提供してきた。
潤建股份の新エネルギー運用保守の容量はすでに39GWを超え、エンジニアリング建設の容量は7GWを超えている。
南寧は、第4の国際通信業務出入口局、国家初となるデータ分野の国際協力試行都市、「来数加工」試行都市などに相次いで認定された。
今後の注目点
五象雲谷Token工場の増強路線:黄海江氏は、単純にGPUを増やして生産能力を拡大するのではなく、コンピューティングパワーのプール化スケジューリングやモデルの基盤適合などの方法で全体のToken提供効率を高めることに重点を置くと述べており、その生産能力計画が中期目標どおりに進むかどうかが注目される。
Tokenサービスの海外展開の進捗:潤建股份は「AI基盤構築能力+Tokenサービス+AI FDE提供+現地シーン」というモデルでASEAN事業を推進しており、このモデルがローカライズプロジェクトでどのように実を結ぶかが、今後の観察ポイントとなる。
コンピューティングと電力の協調によるクローズドループの実際の効果:黄海江氏は統一的なコスト削減比率を示さず、具体的なプロジェクトの実際の運用データに基づいて試算するほうを重視すると述べており、エネルギー業界での応用が定量化できる効率向上を形成できるかどうかは、プロジェクトのデータによる検証を待つ必要がある。
Token産業で今後2〜3年に現れる可能性のある標準化、単位コストの低下と使用量の増加、そしてTokenが汎用モデルから企業のAgent、産業設備、エネルギーシステムなど産業の深部へと浸透していく流れ。
