何が起きたか

欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、カナダをEU史上初の「準加盟国」とすることを提案し、双方が現行の《包括的経済貿易協定》(CETA)を基盤として、より広範な「未来の連合」を構築し、「共同繁栄と経済安全の空間」を築くと発表した。

わずか1日後、米国のトランプ大統領は記者団に対し、カナダがEUに加盟するという構想は「実に馬鹿げている」と述べ、カナダを「ひどい貿易相手」と評した。

トランプは、もしこれが敵対的行為だと判断すれば、多くの商品に非常に厳しい関税を課すか、欧州との貿易を停止すると警告した。さらに、この動きが善意によるものであれば問題ないが、悪意があるなら欧州に高額の関税を課すと付け加えた。

なぜ重要か

この応酬は、EUとカナダの接近をめぐる提案が、貿易・外交の両面での挑戦だと米国に即座に受け止められたことを示しており、大西洋を挟んだ貿易関係は新たな不確実性に直面している。

双方の状況を見ると、EUとカナダはいずれもトランプ政権の貿易・外交政策による圧力を受けており、これが両者がより緊密な経済的つながりを求める重要な動機となっている可能性がある。

トランプの反応は、まだ提案段階にある取り決めを米欧貿易の存続と直接結びつけるもので、提案が実現していなくても、まず市場の予想や交渉の雰囲気に打撃を与えかねないことを意味する。

主な事実

フォン・デア・ライエンは、カナダをEU初の「準加盟国」とすることを提案した。

フォン・デア・ライエンは、カナダとEUがCETAを基盤に「未来の連合」を構築し、「共同繁栄と経済安全の空間」を築くと発表した。

トランプは、カナダがEUに加盟する構想は「実に馬鹿げている」と述べ、カナダを「ひどい貿易相手」と評した。

トランプは、これを敵対的行為とみなせば、多くの商品に非常に厳しい関税を課すか、欧州との貿易を停止すると警告した。

今後の注目点

EUとカナダが「準加盟国」や「未来の連合」の構想についてより具体的な取り決めを公表するかどうか、またこの提案がEU内部でどのように進められるか。

トランプ政権が、欧州への貿易上の脅しを実際の関税や貿易制限措置に転じるかどうか。

カナダが、対米依存の低下とEUとの関係接近を目指す一方で、米国側の圧力や発言にどう対応するか。

出典