何が起きたか
イエメンのフーシ派は近ごろ、政府軍への攻勢を強めている。イエメン政府軍とフーシ派は10日、それぞれ、フーシ派が同日に紅海の戦略的要衝である港湾都市モカを攻略したことを認めた。
同じ日、政府の海軍部隊が紅海の戦略的要衝であるハニーシュ諸島から撤退した後、フーシ派はすでに同諸島に兵力を展開した。11日、イエメン政府当局者は、フーシ派が同日、バブ・エル・マンデブ海峡に位置する中核的な戦略的要衝ペリム島を奪取し、バブ・エル・マンデブ海峡への支配をさらに強めたと述べた。
フーシ派は同日遅く、同組織が9月3日に攻勢を開始して以来、イエメン西部で約5400平方キロメートルの土地を占領したと述べた。また、イエメン政府側の情報によると、フーシ派は同日、バブ・エル・マンデブ海峡付近でイエメン政府軍にとって最後の主要な沿岸拠点であるズバブを奪取し、イエメン西部海岸全域を掌握したうえで、攻勢を南部のラヘジ県まで推し進めた。
なぜ重要か
アナリストは、モカという重要拠点が支配者を変えたことで、紅海の海運をめぐる地政学的な情勢が直接的に再編される可能性があるとみている。
フーシ派がイエメン西部海岸全域を掌握し、バブ・エル・マンデブ海峡への支配を強めるにつれて、紅海とアデン湾を結ぶこの重要な水路の周辺における勢力バランスが変化しつつある。
米ニュースサイトのAxiosの報道によると、サウジアラビアのムハンマド皇太子は先ごろ、米側にフーシ派を攻撃するよう求めたが、米国のトランプ大統領に拒否された。報道によれば、現在約200名の米軍要員がサウジアラビアに駐留しており、米側はサウジアラビアに対しフーシ派に関する情報や関連データを提供するものの、軍事行動に直接関与することはないという。
主な事実
フーシ派は10日、紅海の戦略的要衝である港湾都市モカを攻略した。
フーシ派はすでにハニーシュ諸島に兵力を展開した。
フーシ派は11日、バブ・エル・マンデブ海峡の中核的な戦略的要衝ペリム島を奪取した。
フーシ派は9月3日に攻勢を開始して以来、イエメン西部で約5400平方キロメートルの土地を占領した。
フーシ派はバブ・エル・マンデブ海峡付近でイエメン政府軍にとって最後の主要な沿岸拠点であるズバブを奪取し、イエメン西部海岸全域を掌握したうえで、攻勢を南部のラヘジ県まで推し進めた。
サウジアラビアのムハンマド皇太子は米側にフーシ派を攻撃するよう求めたが、米国のトランプ大統領に拒否された。
現在約200名の米軍要員がサウジアラビアに駐留しており、米側はサウジアラビアに対しフーシ派に関する情報や関連データを提供するものの、軍事行動に直接関与することはない。
今後の注目点
フーシ派の攻勢はすでに南部のラヘジ県まで進んでおり、今後さらに南へ拡大するかどうかが注目される。
米側は軍事行動への直接的な関与を拒否したうえで、サウジアラビアに情報や関連データを提供することになるが、この取り決めが情勢に及ぼす実際の影響は今後の見極めが必要だ。
紅海の海運をめぐる地政学的な情勢が、モカなどの重要拠点の支配者交代によって実質的に変化するかどうかが、アナリストの関心の的となっている。
