何が起きたか
上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)は6週連続で上昇した。9月4日、同指数は80.52ポイント上昇して3590.05ポイントとなり、週間上昇率は2.3%、今回の上昇局面が始まる前の7月24日の3062.95ポイントと比べて累計17.21%上昇した。
主要4航路の動きには明確な二極化が現れた。欧州航路では、9月4日時点で上海港から欧州基幹港および地中海基幹港への輸出の市場運賃はそれぞれ2643ドル/TEU、3442ドル/TEUで、前回比でそれぞれ2.7%、3.2%下落した。
北米航路は今回の運賃上昇の主な原動力となった。同日、上海港から米国西岸および米国東岸の基幹港への輸出の市場運賃はそれぞれ7242ドル/FEU、10324ドル/FEUで、前回比でそれぞれ4.4%、2.8%上昇した。
なぜ重要か
こうした航路間の温度差は偶然ではない。ドルーリーが9月7日に発表したコンテナ輸送週報によると、9月に入り、コンテナ海運市場では主要な東西各航路の動きの二極化がますます顕著になっており、混雑、輸送能力の調整、需要の変動などの要因により、航路ごとに市場環境の温度差が生じている。
アナリストは、今回の運賃上昇は主に米国航路と中東航路の二つの原動力によって牽引されていると指摘する。中東航路の運賃上昇は地政学的な紛争と紅海の港湾機能停止に関連しており、米国航路は関税の不確実性、パナマ運河の渇水、台風などの複数の要因に支えられている。
欧州航路が米国航路と逆の動きを示しているのは、主に欧州市場で前段階の貨物発送量が多かったこと、また主要な運河の混雑や短期的な関税変動による貨物出荷の変化がなかったためである。
主な事実
9月4日、SCFIは80.52ポイント上昇して3590.05ポイントとなり、週間で2.3%上昇し、7月24日の3062.95ポイントと比べて累計17.21%上昇した。
9月4日、上海港から欧州基幹港および地中海基幹港への運賃はそれぞれ2643ドル/TEU、3442ドル/TEUで、前回比でそれぞれ2.7%、3.2%下落した。
9月4日、上海港から米国西岸および米国東岸の基幹港への運賃はそれぞれ7242ドル/FEU、10324ドル/FEUで、前回比でそれぞれ4.4%、2.8%上昇した。
次に注目すべきこと
ドルーリーは、今後の市場見通しについて、複数の不確実要因が絡み合うと述べている。船会社が徐々にスエズ運河の通航を再開することで輸送能力の増加がもたらされる一方、中東の地政学リスクや台風シーズンの撹乱は有効供給を制約し続ける。パナマ運河の通航制限措置は短期的に緩和が難しく、サプライチェーンのボトルネックは依然として残る。短期的には運賃は「航路の二極化、全体としては乱高下」という様相を呈するだろう。
国金証券が9月6日に発表した運輸業界週報によると、直近では華東地方の台風により寧波港、上海港の混雑が深刻化し、これにエルニーニョによるパナマ運河の水位低下に伴う通航制限や地政学的な撹乱が重なり、コンテナ運賃が急騰した。現在、海運セクター全体は高い好況感を維持しており、その好況の持続期間は予想を上回る可能性がある。
アナリストは、米国航路の運賃は第4四半期に高水準での乱高下を維持し、パナマ運河の渇水問題は短期的に解決が難しく、前段階の船舶の遅延によって生じた貨物量の消化にはなお時間がかかると予想している。欧州航路は8週連続の下落を経て今後徐々に下げ止まるものの、上昇の勢いは不足しているとみている。
