何が起きたか
麦科田生物医疗技術股份有限公司は9月7日に香港証券取引所メインボードに上場した。公開価格は15.42香港ドル、H株3891万株をグローバルで公募し、調達総額は6億香港ドル、上場費用を差し引いた純調達額は4.96億香港ドルとなった。
上場初日、麦科田は寄り付きから公開価格を割り込み、1株10香港ドルと公開価格を35.15%下回った。午後もさらに下落し、終値は42.9%の大幅安、時価総額は約47.4億香港ドル(約40億人民元)となった。
同社はCラウンド資金調達時の評価額が82.45億元に達しており、上場時の時価総額はその評価額から約半分に縮小した。
なぜ重要か
麦科田の上場初日の大幅な公開価格割れは、香港株式市場が医療セクターの評価に対して慎重な姿勢をとっていること、また投資家が同社の収益力やのれんリスクなどの問題を懸念していることを反映している。
同社は販売代理店ネットワークに大きく依存しており、M&Aによって生じたのれんが純資産の半分近くを占めている。これらの要因は、同社の長期的な市場パフォーマンスや投資家の信頼に影響を及ぼす可能性がある。
主なファクト
麦科田は2011年に設立され、製品は生命維持、低侵襲インターベンション、体外診断の三大分野をカバーし、世界140カ国以上に販売されている。
2023年から2025年にかけて、同社の売上高はそれぞれ13.13億元、14億元、16.19億元、純利益はそれぞれ-6451万元、-9662万元、5074万元だった。
2025年末時点で、同社ののれんは9.28億元に達し、純資産18.76億元の49.47%を占めた。うち唯德康医疗の買収によって生じたのれんが9.14億元だった。
IPO前、高瓴資本が20.79%を保有する第2位株主で、深創投が8.54%を保有していた。
今後の注目点
麦科田の上場後の株価動向と時価総額が下げ止まるかどうか、さらに販売代理店ネットワークの調整とのれん減損リスクに注目したい。
同社が今後、特に低侵襲インターベンションと生命維持の分野での販売実績において、収益力を改善できるかどうかに留意したい。
